互換機 compatible machine 2005 10 25

 昔、日本では、NECのPC98というパソコンがありました。
パソコンと言えば、PC98と決まっていて、市場シェアが90%以上でした。
 しかし、不満がありました。
確かに、PC98は、高品質で高性能でした。
しかし、値段が高かったのです。
当時の値段で、30万円以上しました。
庶民には、買いたくても買えない値段だったのです。
 そこへ、救世主が現れたのです。
エプソンが、PC98互換機を発売したのです。
もちろん、互換機は、PC98より、かなり安く、
そして、性能は、ほぼ同等でした。
こうして、互換機は、みんなから拍手喝采となりました。
 しかし、互換機は互換機のままで終わりました。
互換機の市場シェアは、10%以上取れなかったと思います。
 さて、なぜ、パソコンの話をしたのか。
それは、今の民主党に不安があるからです。
民主党は、自民党の互換機ではないのか。
 自民党からは、「今の民主党は、第二自民党である」という声が出ています。
まるで、自民党の別働隊のようなものだと思っているでしょう。
 民主党の互換機路線は、間違いではありませんが、
互換機というものは、いつまでたっても、互換機で、
本家本元を超えられないでしょう。
 アメリカでは、互換機が、本家本元を超えました。
IBM互換機を、コンパックが作って、最終的には、コンパックがIBMを超えました。
しかし、これは、アメリカの国民性によるところが大きいと思います。
アメリカ人は、品質が良ければ、特にブランドは気にしないでしょう。
(だから、アメリカは、世界最大級の貿易赤字国になりました)。
 しかし、日本では、ブランド志向が強いのです。
しかも、日本人には、「寄らば大樹の陰」という傾向があります。
 そういうわけで、民主党の互換機路線は、間違いではありませんが、
結局、「自民党互換機」で終わるでしょう。
 日本では、互換機を作っても、売れない。
昔、スーパードライというビールが、大ヒットしましたので、
他のビールメーカーも、スーパードライの類似商品を出したのですが、
あまり売れず、結局、撤退しました。





































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